逆境無頼カイジ
今回のレビューは「逆境無頼カイジ第2話 火蓋」です。
いよいよ主人公カイジが、ギャンブル「限定ジャンケン」を開始しました。
冒頭に、原作連載時に衝撃的なやり取りとして話題になった利根川の演説が
ありましたが、本当によく映像化されていたと思います。漫画で、文字として
読んでも衝撃を受けたシーンですが、BGMと生声で聞くとインパクトが全然
違いました。これだけでも、今回の2話は見た価値があったと思います。
この演説の後に、カイジが初めてギャンブルで人に騙されるシーンがありましたが、
騙す人間と騙される人間の違いをよく描かれていました。原作を読んでいなければ、
視聴者の多くが主人公と同じく騙されるんじゃないかと思えるほど、声優はよく
演技してくれています。騙された後のカイジの狂乱と後悔の仕方は、見ているのが
つらくなるほどでした。このあたりの描写の秀逸さが、ギャンブル漫画でありながら、
博打が嫌いな方にも見ていただきたい理由です。
「嘆きの部屋」のシーンも印象的な作りとなっています。勝ち組と負け組、強運と
不運、そんな現実世界でもある格差をよく描いたシーンでした。このあたりも、
アニメの製作側が原作をよく理解しているのだと感じさせられました。
前回の1話が始まりを描いたのに対して、この2話はドン底を描いた30分でした。
普通の作品であれば、主人公が追い込まれる場面は少しずつ描くものですが、
この作品では急転直下という言葉通りに叩き落されます。見ていて1分も見逃せない
濃度ですので、アニメを1期丸ごと見ることがあまり無い方でも、ダレることなく
楽しめるのではないでしょうか。